早稲田大学文学部国語学研究班編
1997年1月31日
目次
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はじめに
【1】この辞典は
この辞典は、早稲田大学の学生を対象にアンケート調査を行い、作成したものである。 見出し語の採録にあたっては、同大学内で実際に使用されていると思われる言葉のうち、 大学外では通用しない、或いは通用しにくいと判断されるものを対象とした。
【2】調査概要
予備調査は、研究会内でそれぞれが知っているキャンパス言葉をいくつかあげ、それをもとに行った。またその際「ほかにキャンパス言葉を知っていますか?という欄を設け、キャンパス言葉の語数を増やした。これらの作業を基礎としてアンケートを作成し、調査を行った。アンケート用紙の一部およびフェイスシートは巻末に付した。
アンケート調査は国語学研究班の学部生(磯村義高、稲田朋晃、大貫未記、加藤大鶴、佐藤友香、常山彩花、花田しのぶ、宮原渉)が、1995年12月~1996年1月の期間に行った。調査対象の内訳は、文学部学生100人(1年生32人・2年生11人・3年生34人・4年生20人・その他3人)、本部学生50人(1年生9人・2年生14人・3年生14人・4年生10人・その他3人)となった。理工学部及び人間科学部の学生は対象としなかった。
またデータ入力は加藤、宮原を中心として全員で行った。
凡例
【1】見出し語について
基本的にはひらがな、片仮名表記が一般の場合は片仮名で採録してある。漢字表記があるものは【】内に付した。なお配列は五十音順とした。
同音語については、別項目を立てているものもあれば立てていないものもある。アンケートの目的は辞書作成だけではなかったため、便宜上そのような処置をとらざるを得なかった。ただし別項目を立てなかったものに関しては、見出し語に( )付けで番号を振った。
【2】なじみ度について
アンケート調査の結果から、語ごとになじみ度を表示する。星5つにつき黒星が多ければなじみ度が高く、白星が多ければなじみ度が低いことを示す。(文)は文学部でのなじみ度、(本)は本部でのなじみ度である。
例)(文)★★★☆☆,(本)★☆☆☆☆
【3】語義と用例
語義が複数にわたるときは、(1)(2)(3)…と( )付けで分類した。「」内は用例であるが、付さなかったものもある。
【4】同義語・反対語など
[ ]内に同義語は同、反対語は反、類義語は類を示し、そのあとにその語を示した。
例)[同:卒コン・追い出し]
【5】その他
関連する語を参照できるように、→で示した。
例)→あるばば、ちゃりばば、ばばあるき、らんばば
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あとがき
今回の辞書作成にあたって、反省すべき点がいくつかあるが、何よりもまず、語の採録の基準が曖昧であったことがいえる。そのためにキャンパス言葉の定義自体、輪郭がはっきりとしないものとなってしまった。結局、研究班員の主観にある程度依拠せざるを得なかった。また、調査を始めてからこの辞書をまとめるまでに1年以上が経過してしまったために、現在用いられるキャンパス言葉とズレが生じてしまったものもある。
なお、調査結果は別稿にて各自分析を行う予定である。
最後に我々学部生を指導して下さいました秋永一枝先生と大学院生の松永修一さんに、研究班一同心からお礼申し上げます。
参考文献
米川明彦「大学生のことばーあいさつ語を中心にー」(日本語学1990.4)
「俗語論と若者語研究」(日本語学1994.11)
「若者語とは」(日本語学1994.12)
「若者語の造語法(上)」(日本語学1995.1)
「若者語の造語法(下)」(日本語学1995.2)
「人を表す若者語(上)」(日本語学1995.3)
「人を表す若者語(下)」(日本語学1995.4)
「モノ・コト・ヒトの表現法」(日本語学1995.5)
「若者語の使用率」(日本語学1995.6)
「近代不良仲間の隠語」(日本語学1995.6)
前田均「天理大学キャンパス言葉」(山邊道39,1995.3)
永瀬治郎「女子大学生のキャンパスことばの全国分布」(日本語学1994.10)
「“キャンパス言葉”の造語法」(専修国文50,1992.1)